80歳の老人として生まれ、年々若返っていく男。
原作はF.スコット・フィッツジェラルド F.Scott Fitzgerald が1920年代に書いた短編小説らしい。
The Curious Case of Benjamin Button.
公開上映された頃はなぜか興味沸かず映画館に観にいかなかった。
父の日のプレゼントにDVDもらったので、家族で観た。
数奇な人生というか、80歳くらいの身体で生まれ年をとるごとに身体は若返っていくというある意味不幸な星のもとに生まれた男の話といった印象。
戦争で亡くした息子を返せと、時間が逆行する大時計をつくった時計職人。
その大時計が駅に設置された頃、ボタン会社のオーナーの息子として生まれるのがベンジャミンだった。
ただ、ストーリーの展開は期待していたものとは違っていた。どちらかというと中途半端なラブストーリーで、年々若返るという特徴がなければ、よくありそうな展開。
視覚効果は確かになるほどと思ったけれど、肝心のベンジャミンは自身の人生をどう思ったのかがいまいちぱっとしなかった。
原作が書かれた1920年代、原作者の人生とがどことなく感じられなくもない。
現実があまりにもどろどろしていることを、そのまま表現することはありえそうでありえないのかも。整理のつかないつけようのない現実を、どうしようもない事態をかろうじて整えることができる逃避の場所として、美化してしまう。
そんな感想をもった。
ベンジャミンを一目見て捨ててしまった実の父親。
ストーリーのところどころに、心の矛盾を垣間見る。妻が死に際にベンジャミンを頼むねと言ったからじゃなくて、妻を愛していたのじゃなかったのかという問いかけ。
時計職人、ベンジャミンの生みの父親。
親はなくとも子は育つということなのだろうか?
父親として子に注ぐ愛情とは何だろう。
そんなこと考えながら観た映画。
とここまで書いて、原作はどんなのだろうかと The Curious Case of Benjamin Button (short story)を読んでみると、映画はかなり原作と違うようだ。
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